現社長 鎌形憲一の父で、当社二代目社長にあたる<鎌形四郎>が生前に書き記した社史です。
語りべの「私」は四郎自身のことであり、文中の「親父」は、四郎の父(現社長の祖父)になります。

当社は、親父の代に大工の棟梁を経て製材所からスタートした会社ですが、今では、在来住宅建築、公共工事、重要文化財の移築、土地造成、RCマンション建築、道路工事、倉庫建築、住宅リフォーム、輸入住宅建築、賃貸管理など総合的に「住」にまつわる事業を行っています。早いもので、20年前当社で家を建てて下さったお客様の子供が今では当社の社員として活躍してくれています。また、地元の農家の方や地主様には、新たに家賃収入という生活基盤を提供させて頂き、生活の安定や向上に貢献させて頂けている事も嬉しく思っています。今後も当社が発展し続ける事で、地元の皆様に更に良い居住空間を提供できるようになり、それを通じてお客様になってくださった方だけでなく、地域社会にも貢献していければ良いなと思っています。本社のあります多古町でも、東日本大震災の被害は発生しました。瓦が落ちたり、道路や駐車場が陥没したりしました。何人ものお客様から修繕のご依頼を頂戴しました。普段からお世話になっている分、なるべく早く皆様のお役に立てればと思っていますが、すぐ壊れてしまいそうな緊急度の高い方を優先させていただきました。ご容赦くださいませ。震災を含め、日本全体でも様々な問題が発生しております。建設業に関連するところで言えば、財政赤字に伴う公共事業の減少、人口問題では少子高齢化、地域間を含めた格差の問題、それらに伴った空き家問題等です。どの問題も大きく、一企業がどうする事も出来ませんが地域の皆さんと共に解決策を見出しながら活動していく、それが一番の地域貢献であり、そんな会社でありたいと思っております。当社では数年前から多古町でイベントを行っております。多古町島地区の方にいつもご協力を頂き感謝しております。今では1回のイベントで300名以上もお越し頂けるまでになりました。もっと手を加えて地元の交流の場にし、更には地元以外の方々がこちらの地域に移住して頂ける何かしらのきっかけを当社が作れるようになれればと願ってやみません。人と人との繋がりを大切にファンを多くする事が鎌形建設の向上力となり、多古町をブランド化させる事ができるよう、尚一層の努力をしてまいりますので、皆様のご指導を宜しくお願い申し上げます